今後、「社会貢献性」や「社会的責任能力」を通じて、人や社会、環境に優しく、貢献する企業しか、生き残っていけないことは確実だと考えます。成長する企業には共通して、社会貢献性が高い理念から生まれるより魅力的な商品・サービス・技術があり、顧客の獲得だけでなく、資金調達や社員マネージメントもその高い社会貢献性と社会的責任能力から生みだされるからです。
昨今、SCRは大企業を中心として重要性が認識されています。ですが、企業全体に占める大企業の割合は、わずか0.3%(中小企業省)。本当の意味で「環境革新」「持続可能な未来の創造」を実現できるのは、社会全体の意思が必要であり、大企業のみの努力で何とかなる問題ではありません。日常すべてで接する、残り99.7%の中小・零細企業、個人事業主が、「CSR」を意識した企業経営に重点をおく必要があります。
大企業から中小・零細企業、個人事業主にいたる多くの企業が、社会性よりも利益重視に走りがちであった理由は様々です。何よりも事業利益、株主利益を優先するとした社会の風潮もありましたし、昨今のリーマンショック以降の不景気は、利益重視というよりも目先の利益を優先せざるえない状況でもあります。
ですが、現在の経済状況だからこそ「CSR」を優先させ、未来に向けて永久持続性の高い企業に再構築することが必要なのだと思います。なぜなら、紆余曲折を経て、人や社会、環境に貢献できる企業のみが、成長できる企業だということが理解、証明されてきたからです。
自分の利益を優先する企業→
人や社会、環境への貢献と自分の利益を重ねられる企業→
人や社会、環境へ、貢献と責任を合わせ持つ「持続可能企業」へ
いきなり高いハードルや形を重視する「CSR」をするよりは、まず最初の一歩を踏み出すくらいの気持ちではじめていくことをおすすめします。何せ全ての企業が「CSR」に取組む必要があるのです。完全を求めて、尻込みするよりも、はず「ベストエフォート」で、始めることの方が何より大切なことです。
ベストエフォート
「それぞれの人が今できる最善の努力をする」という意味ですが、それは同時に、最善の努力をしてできないことは許す、またはそんなに責めないから、まず始めていこう!という意味が含まれています。完全でない、中途半端なことを責めるより、まず取り組んでいる姿勢を大切だと自覚することで、少しでも前進させようというものです。